ただのメモ。

悩みとグチと苦労と不幸と幸せは、気持ちの問題。それぞれに相関はないんだよ。

孟子#2<孟子を雇う、王様の心の広さ…>

こんにちは!keroyonです。
孟子、読み始めました。

 

孟子って魯の生まれで、「あれー、孔子と一緒じゃん!」と思って、
よーく見たら、孔子の孫の<子思の弟子>に学んだらしいです。

魯の国の人は賢い人が多いんでしょうかねー。 

 

今日は、孟子 梁恵王篇 第一上の2章です。本文と金谷先生の解説をかいつまんで…


「王、沼のほとりに立ち鴻(おおがり)や鴈(こがり)や 麋(おおしか)や鹿(こじか)を顧(み)て、『賢者も亦たこれを楽しむか』という。」

 この恵王の問に対して、孟子は詩経(賢者の例)と書経(不賢者の例)を引用して、

 「賢者であってこそ楽しめるのです。不賢者では広い御苑があってもそれを楽しむことはできません。」

 

金谷先生の解説によると、 

「鳥獣を放ちがいにした広い御苑を歩みつつ、カチカチの道学者にはこの情景を素直に楽しむこともできまいというのが、恵王のねらいである。(略)恵王のひやかし半分の言葉をとらえた孟子は、(略)民と楽しみを共にしてこそ真の楽しみがあり、それは有徳の賢者であってこそ可能だと答えられて、その道徳主義の立場が強調されたのであった。」

 

なんだか、表面的に見ると、

恵王「策士の学者に、御苑のよさがわかるまい?」
孟子「賢者であってこそ楽しめます。」…ふふふ、私は賢者だから楽しめるのだ―。
恵王「なぬー」

となって、「くびくびー!」となりそうにも思うのですが、


きちんと先例を挙げて、納得させてしまう 孟子の学の広さと、
孟子の説明に、「こいつはやっぱりそばに置いておきたい」と思う 恵王の心の広さに、

感動したkeroyonでした。
こういう信頼関係っていいですねー。憧れます。

 

しかし解説によると、この恵王にとの関係は1年あまりで、恵王がお亡くなりになり、子の襄王とは合わなかったようで、他の国へ移ることになるようです。

孟子も個性?持論?が強い分、生きにくかったのかなーと思うと、
「生きることって、やっぱり大変なんだな。」と、すこし勇気がもらえる気がします。

 

孟子さま、詩経などを引用して説明するものだから、説明が長いよー。
ブログにするの、むつかしい…。

 

でも、納得させられちゃうんですよね。
うまくまとめられませんが、最後までお読みくださり、ありがとうございます。

 

ではまた明日~。良い一日でありますように🍀🍀🍀!

 

 

 ※出展: 金谷治,吉川 幸次郎 著 「孟子 上 」 朝日文庫

 

孟子 上 (朝日文庫 ち 3-8 中国古典選 8)

孟子 上 (朝日文庫 ち 3-8 中国古典選 8)