おはようございます。keroyonです。
昨日、話題の映画「万引き家族」を見てきました。今日はその感想です。
ネタバレはないと思いますが、ほんわかあるかな?でも見る前に一読して欲しい情報も。
はじめは「ネタになりそうだな、こんなこと書こうかな」と自分の思いを言葉にしながら映画を見ていましたが、だんだん映画が進むにつれて内容が深くなり、自分の感情が掻き乱され言葉にならなくなりました。
帰宅後、混乱した感情を整理しておかないと見たことすら忘れそうなので、一生懸命頭の中を整理しつつ、このエントリを書いています。
私が感じたポイントは以下の5つ。
- 親子関係とは。血縁か絆か
- 生きていくための万引き含む反社会的行為と、少年の成長に伴うそれらの行為に対する葛藤
- 本音は一緒に暮らしたいのに、お互いのために本音に嘘をつくこと。本音に嘘をつかなければこの社会の中ではうまく生きていけない暗示
- 人生の選択に正解はない
- 人はそれぞれいろんな価値観の中で生きている
fujiponさんが封切りすぐに感想を書かれていたので、参考にさせていただきました。
是枝監督は、「こういう家族や人間のつながり」の善悪ではなくて、「いまの日本にも、これと似たような生き方をしている家族がいる」ということを、まず知らしめたかったのではないかと思います。
そして、「善悪やどうするべきだったのかは観た人がそれぞれ考えてくれ」と、投げっぱなしにしているようにすらみえます。
(略)
感動したとかいうより、「いまも、こういう人たちが生きている」ということに唖然としたんですよ。
私は、是枝監督に「よくもここまで描いてくれた」と称賛のエールを送りたい。そして、
私も専門家ではないですが、私の聞きかじり範囲内では細かいところまで取材が行き届き、綿密に作られた映画だなと思いました。お金も時間もかかっていると思います。助成金対象しかるべし。返金するなら尚更OK! - zaihamizunogotoshiのコメント / はてなブックマーク
とfujiponさんのエントリにブコメさせていただきました。
そして、fujiponさんが言われるように、この映画には正解がない。
だからいろいろな人が見て、さまざまに感じてもらうことが大切だと思いました。
そういう意味で必見です。
ちなみにどんな人がこの映画を見に来てるのか、どう思っているのかが気になり、終演後の観客を観察してみました。
日曜午前の上映だったためか、観客は私も含め中年以上の夫婦が多く、「こんな家族が日本にもいるのか?」と現実感がない感じの方が多く見受けられた印象。
私も、初見の感想なのですが、とにかくプロットが深いので、複数回見たらまたもう少し異なる見方がありそうな予感も。何回か見たいと思います。
最後に、私のわずかな「虐待に関するネタ本」を紹介します。お時間があるならいくつか読んでから映画を見ると、また異なった味わいになるかと思い、紹介させていただきます。
杉山 春 著「ルポー虐待」
https://www.amazon.co.jp/ルポ-虐待-大阪二児置き去り死事件-ちくま新書-杉山/dp/4480067353
杉山 春 著「ネグレクト」
ささやななえ著「凍りついた瞳」
https://www.amazon.co.jp/凍りついた瞳-YOU漫画文庫-ささや-ななえ/dp/4087850226
以上です。
よくみると中身の薄いエントリですけど、お付き合いいただきありがとうございました。