ずっと前に放送大学の授業で習った。
私はもともと物覚えが悪いから、ホッとした記憶がある。
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記憶について初めて疑問を持ったのは、下の子が生まれた時。
2歳くらいのときだったろうか。
明らかにこの子がしたこと(おもらししたパンツを隠すとか)なのに、
本人はいたって真顔で「私じゃない」
時系列の把握もあいまいだった。明らかに3日以上前の出来事なのに、「昨日」と言い張ったり、昨日のことをおぼえてなかったり。
そんな中、心理学の授業で記憶について学び、個人差はあるけれども周囲からの誘導や思い違い、本人のバイアスなどで書き変わっていく実験の様子を動画でみた。
おぼえていないことはわからないし、知ってるとはとても言えない。
それを「嘘だ」といわれても、おぼえていないからそれ以上何も言えない。
自分の記憶もおぼつかなくなってきて。
だから(どんな意見も)謙虚に受け止める必要があるな、と思う。
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人の話の受け止め方もしかり。
私がAと主張しても、その話をきいた相手のバックグラウンドや主義主張からAがBへと書き変わる。
そして、言った言わない、同意しただろ、などと不毛な争いになる。
お互いに「自分が不完全な存在」だと認識があれば、
もう少し歩み寄る余地が出来るような気がするんだけどな。
自戒です。
keroyon
追伸:
最近は「人は同じバックグラウンドを持った人はいない」「それぞれ判断基準(軸のようなもの)が人によって違う」ことがわかったので、いわゆる「不毛な争い」が起こることがデフォルトだ、と思えるようになって肩の力が抜けました。
以前は「不毛な争い」になるのは自分のせいだ、と思っていたので大きな進歩です。
同じように悩んでいる人にも「あなたはあなたでいいし、みんな違ってそれが正解」と言いたいです。