ただのメモ。

悩みとグチと苦労と不幸と幸せは、気持ちの問題。それぞれに相関はないんだよ。

わらしべ長者

図書館に3冊あった「わらしべ長者」。
中身がいろいろだったので、全部借りて比較した結果を備忘メモ。

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図書館にあった3冊はこの3冊。

忘れる自信満々なため、違いを簡単にまとめとく。

あすなろ書房わらしべ長者

  1. 「わかもの」が夢のお告げを見た翌朝から始まる。
  2. わらしべにアブをくくる
  3. (位の高い)牛車の男の子が欲しがり、みかん3個になる。
  4. のどの乾いた(呉服屋の)おじいさんにあい、みかんが反物になる。
  5. (うまを献上しようとしていた?)馬の持ち主が、馬が死にそうになり困っており、反物と馬を交換
  6. 旅に出る屋敷の男に会い、「留守の間屋敷で暮らしてほしい。田畑も自由に使ってよい」と言われ、男が戻らず裕福になった。

小学館わらしべ長者

  1. 「わかもの」が、お参りをした日の夜、床の中から始まる。夢のお告げ。
  2. わらしべを拾う。アブは出てこない。
  3. ふきの葉が運べない女の人に、「しばるひも」としてわらしべを渡す。ふきの葉をもらう。
  4. みそを持った女の人に会う。雨が降り味噌が濡れてしまうので、みそのふたとしてふきを渡す。味噌をもらう。
  5. 夕飯の支度をしていて味噌が足りなくて困っている女に出会う。皿をもらう。
  6. 屋敷の前で泣いてる子どもとその姉にであう。皿回しをして笑わす。錦の風呂敷をもらう。
  7. 馬が倒れて荷物を運べない男に出会う。風呂敷と馬を交換。
  8. 泥棒を追う立派な男と家来に会う。馬を渡し、「望みは何でも叶えるから屋敷で待つように」と言われる。屋敷で6の娘と出会う。娘と結婚し、屋敷を継ぐ。

金の星社わらしべ長者

  1. 「たろう」が、お堂で観音様に祈るところから始まる。
  2. お堂の階段で転び藁を掴む。アブが来る。
  3. お母さんにおんぶされた坊やがアブつきの藁を欲しがる。みかん3つと交換。
  4. 苦しそうな娘に会う。反物と交換。
  5. 馬が走らないことで、カンカンに怒ったお侍さんに会う。なぜか反物を奪い取られ、強引に馬と交換させられる。
  6. なぜか?お屋敷から男が飛び出してきて「馬をゆずってほしい」という。「まあ、屋敷に上がって」と促され、屋敷の中で4の娘に出会う。娘と結婚し屋敷を継ぐことになる。

いろいろ調べたところ

ココで出てくる観音様は、奈良県長谷寺の観音様で、「今昔物語」や「宇治拾遺物語」に記述があるようです。

で、「今昔物語」はみかんを食べるのは、のどの乾いた男*1で、「宇治拾遺物語」は女とのこと*2。ベースになる話がそもそもいろいろあり、時代背景や読者の知識に沿うように、作者が工夫されている!という結論に達しました。

で。

小学館の「ふき」や「みそ」は、どこから来たのか結局よくわからんのですが、
私が絵、文ともに雰囲気が好きなのは、

あすなろ書房わらしべ長者(上垣歩子著)

ということを覚えておくための個人メモでございます。

こんなにいろいろあって、おったまげたのが始まりです。それぞれ雰囲気も内容も違うので、各人お好みの絵本を選ぶのがよろしいかと。

「選べる」ってのも、いいですね!

 

失礼しました。(こたつ記事です)