「あしながばちが、うちの周りを物色しているなぁ。」
そんな気がしたのは1ヶ月ほど前だった。
ふと気がつくと、外階段下の溝形鋼の溝の部分に、直径7cmほどの釣り鐘のような巣が。
覗き込まないと全く見えない場所。こりゃ蜂的に安住の地だなぁ。
すでに1世代は過ぎているみたいで、5~10匹のあしながばちが卵を世話していた。
あしながばちだから共生はできそうだけれど、秋までこのペースで拡張されたら、間違いがあるかもしれない。(以前見守ったら大きな大きな巣に拡張されていたw)
今のうちなら、対決できそうだ。
外気温37度。
昼間に巣を見てみたら、暑さをしのぐため、親ばち達は上半身を巣にツッコミ、まさに「頭隠して尻隠さず」で動かない状態。←とても可愛かった。
1匹だけが巣の温度を下げるために体をだして羽ばたいていた。
チャンスだ。
私は強力殺虫スプレーを巣に噴射。
もちろん蜂はこちらに向かってくるだろうから、スプレーしたあとすぐ逃げた。
蜂に追われることはなかったが、逃げるときに足首をひねった。
安全を確かめつつ、巣の方を確認すると、体をだして羽ばたいていた一匹は瀕死。地面で苦しそうにもがいていた。が、しばらくするとヨロヨロと飛び立ち、壁にぶつかりながらどこかへ逃げた。
頭を巣につっこんでいたその他の蜂たちは、どこかへ逃げたようだった。
その日の夜は、一匹も戻ってきてはいなかった。
今朝、確認したら4匹ほど蜂が戻ってきていた。
あちらも死ぬ気で守りに来ている。
生きることは大変だ。
keroyon