夏休みも残り10日余り。
5連休でも、うつうつとしてくる私です、1か月以上も夏休みを過ごした学生の方には、うつうつした気持ちの振れ幅は想像を絶します…。
そこらへんにいる高校生も「今日は宿題」と申しておりました。口だけは。
小幡氏のイベントに合わせてこちらの感想もUPしてしまおう。
- この本を手に取るとしたら…、
- 著者の小幡氏は
- 一番惹かれた場所はココ。
- そして、タイトルにもある「生かすも殺すも自分次第」。
- 「子どもがゲームばっかりして心配」な保護者の方には、
- この本も試し読みができます。
小幡和輝氏とは。
今朝、「学校は行かなくてもいい」の感想をUPしましたが、「ゲームは人生の役に立つ 生かすも殺すもあなた次第」も読みました。
この本を手に取るとしたら…、
- 「ゲームばっかりして!」と怒られ続けて、辟易とした中高生か、
- ゲームばっかりしている子どもに叱り続けて、疲れ切った保護者か
どちらか…w。
私としては属性2かな。私が中高生のときには、叱られるほどゲームがたくさんなかったからね…。
著者の小幡氏は
故あって不登校になり、その間3万時間をゲームに費やし、ゲームで出会った仲間やゲームで得た経験(イベント企画)から起業したとあって、
- ゲームに育てられた自分
- ゲームは良いものである
という確固たる信念をお持ちだったようです。が、この本の中の対談でいろいろな方と意見交換していくことで、著者自身の考え方が変容していくところが、とても興味深かった。さすがお若い!これからのご活躍が楽しみです。
一番惹かれた場所はココ。
「花まる学習会」の高濱正伸氏との対談で
小幡:僕はイベントでチラシを配る機会があるんですけど、それが嫌いじゃなくて、(略) 僕はどうすれば効率よくチラシを封入できるかなって試行錯誤するのが面白いから、全然苦にならないのです。ここをこうすれば2秒短縮できるかもしれないとか考えて…。
高濱:うん。私も牛乳配達をしていたときに、最初全部回るのに3時間半かかったところを、いつか絶対に1時間で回るというゲームを設定したよ。そうすると何が起こるかというと、最初に運ぶ瓶の並べ方から工夫が始まるわけ。
(略)
高濱:配達でも、階段の一番上までいかなくてもビュッと滑らせるように置けば大丈夫だとかいろいろ工夫して。それで10か月後には1時間を切ったんだけど、そのときはガッツポーズだよ(笑)。
(略)
高濱:それは…遊びの本質だと思う。要するに「生きるということをおもしろくしたい」ってことなんだよ。小幡くんはそれをゲームから、私は外遊びから学んだのだと思う。
(略)
結局、それができる人はどこを通っても楽しめるし、成功している。(略)極端な話、牢屋に入れられても、足音を聞いてどの看守が来たかを当てるゲームを考えるとか、壁をつたってどこまで上にあがれるか、とかね。
P169-170
「生きるということをおもしろくしたい」
ここを突き詰められるのであれば、その手法がゲームから学ぶのであっても外遊びからであっても、本からであっても、人との出会いからであっても、何でもよいのだと感じました。
そして、タイトルにもある「生かすも殺すも自分次第」。
- ゲームは役に立つこともある。
- 使い方次第。
- なーんも考えずにゲームばっかりしてるのはやっぱりだめだよ。
そんな声がこの本から聞こえてきました。
ゲームも楽しんで、本も読んで、人とも話して、できることからできることを。
どれかばかりではなく、いろいろしてみる。
右往左往もいいのかもしれません…w。
「子どもがゲームばっかりして心配」な保護者の方には、
ぱっと見「ゲームばっかり」しているように見えても、実はいろいろゲームの中で思考を深めているのですよ。(善処)
表面的に、叱ってこじれて会話が成立しない状況よりも、理解を示し、会話ができ、人間関係や違法行為をしていない、など話ができる方が、自分も安心できてよいのではないでしょうか。
この本を読んで、そんな風に感じました。
この本も試し読みができます。
keroyon