朝のNHKテレビを流し聴きしてたら、
「石ころ」が「村の宝」に。
という言葉が頭にこびりついた。
東牟婁郡北山村の「じゃばら」
変な名前の柑橘類。
そもそもじゃばらは、この村の一人の村民の敷地に一本だけ自生する自然雑種。
「へんなみかんが育つ。でもそれが独特の味で美味い」。
原木の持ち主でもある福田国三さんが子供から慣れ親しんだ味として広めようと立ち上がったのが歴史のスタート。
「へんなみかん」
だれもが、役に立たない石ころのようにあつかってたこの果物。
この福田さんの熱意が徐々に伝わり、数年後の昭和46年に、みかんの分類の権威者、田中論一郎博士が調査、「世界中にもここにしかない特別な品種」であることがわかり。
また、
日本でここだけの柑橘に多くの料理専門家が驚き、個性的なじゃばらの味は可能性の広がりを伝えるとともに高い評価を得ることに。
今ではこの「じゃばら」のおかげで村が潤い、住民の雇用が生まれ、子育て支援にお金をかけ、子どもの声が響く村になったそうです。
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すごいね。「へんな」つながりの私もすこし勇気づけられました。
1000に1つのまれなサクセスストーリーかもしれないけれど、福田さんが動き始めて今までほぼ50年、諦めずに売り込んできた結果認められたのであって、福田さんがいなかったら、「世界の固有種」であることも、美味しい味や栄養価も、日本人だけでなく北山村の人にすら認知されず、捨て置かれていたかもしれないんだ…。
- 「これはただものではない」かもしれないという勘と、
- 諦めない心と、
- 石ころのように見えるものにも、もしかしたらすごいところがあるかも、
- プロセス(権威の先生に鑑定してもらうとか)をちゃんと踏んでる
ってところを忘れないように…。
じゃばらを見習いたい。
違うな、見習うべきは、福田さん。
忘れたくないから書きました。お読みくださりありがとございます。
keroyon
追記:「じゃばら」は、ほとんどが売り切れでなかなか手に入らないそうです。狙い目は「ふるさと納税返礼品を狙ってください」とNHKの談。これですね。
360ml✕2本で、15000円だって…。絶句。