もちろん、感謝と謙虚は大切です。
でも、というお話です。
私は今「比較認知科学」を勉強しています。
おさるさんや、犬など、ヒト以外の認知や行動から、ヒトの心の動きを探ろうという学問です。
その中で紹介された研究で、
「おさるさんは『あざむき行動』をするか」という実験が紹介されていました。
おさるさんを2匹連れてきて、
- 1匹(おさるA)には、研究員が運動場の何処かにエサを隠すところを見せる
- もう1匹(おさるB)には見せない
状況で、2匹を運動場に放ち、彼らの行動を観察、データ取りしたものです。
- おさるAは、何回かは、直接エサに向かい、エサをGETします。おさるBは、当然エサが取れません。
- するとおさるBは、おさるAの行動を観察し、隠し場所を予測して先回りし、エサをGETできるようになります。
- エサが取れなくなった、おさるAは、まずエサのない隠し場所へ向かい、おさるBをその場所に引き付け、Bがエサを探している間に、本当の隠し場所へ向かい、エサをとるようになりました。
- おさるAの「欺き行動」を学習したおさるBは作戦を替え、おさるAの後を執拗に追い、おさるAがGETした手からエサを奪うようになりました。
りっぱにあざむき行動をし、そのあざむきへの対策まで考え、実行しています。
そのくらい頑張らないと、ご飯って食べれないんだろうなぁ。
おさるさんのほうが、やる気あるなと、挫けてしまったKeroyonでした…。
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もう一つ思い知ったのが、
- お返ししてくれない相手には冷たくする のは普通なのだが、
- 良くしてくれる相手にこびない
ってのもあるようです。
もとい、表現に語弊がありますね。「統計的に有意差がない」ということです。
正確に言い換えると、
- お返ししてくれない相手には冷たくする のは有意差があり、よく見られる行動
- 良くしてくれる相手にこびない ってのは有意差がない。
→こびる場合もあるけど、こびない場合もあり、関係性があるとは言えない。
この2項めになんかガーンとショックを受けた。
これは、犬の授業だったかな、でも犬に限らず、いろんな動物にこういう傾向があるらしい。
私の行動をデータ取ったら、おそらく二つ目も有意差が出る。安易に人を信用しすぎるということだ。
無防備に他人を信用するなということだ。
私は動物以下だった。
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食べていくってそういうことなんだろうなぁ。
車の中で耳だけで聞いてるから、あまり勉強になってないし、勘違いもあるかもしれません。勘違いだったら申し訳ありません。
ということで、年齢的な問題と環境的な問題と性格的な問題で、いろいろ路頭に迷っているのでありました。
keroyon
この勉強法では、中間レポートはさんざんだったのだ。試験も…おぉぉ(涙)。
8月になったら、モンキーセンターの応援Tシャツを着て、モンキーセンターに行こうと思います。あのTシャツをきて、チンバンジーの前でたたずんでいる、変なカエルをみつけたら、そっとしておいてください。