keroyonの『精進なんてやーめた』日記

精進はとうの昔に諦めた、忘れん坊の備忘録。あることないこと?晒してます。

「やっぱり深かった詩経、読了」詩経から論語へ<論語#24><詩経#8>

こんばんは。keroyonです。
詩経をお借りしていたお知り合いの社長さんから「まだ読み終わってないのかー」と言われ、プレッシャーを感じながら、詩経なんとか読み終わりました。ふぅ。

初めは「なぁんだ、庶民の恋バナじゃん!」なんてなめてかかっていたkeroyonだったのですが、「大雅」のあたりでは、「おや、これは孟子か?」と思うような濃い内容になり、びっくりしています。

 

そして、このシリーズのさいごとして、BEのぶさん(id:casemaestro89)に、ブクマでご紹介いただいた「詩三百、一言以てこれを蔽(おお)う、曰わく思い邪(よこしま)なし。という言葉が『論語』にありますが、詩(経)は本心をありのままに伝えていますね。」これについて触れたいと思います♪

 

これが論語にかかれているのは、論語爲政(いせい)第二の2でした。

子の曰わく、詩三百、一言もってこれを蔽(おお)う、曰わく思い邪(よこしま)なし。

 

先生が言われた。「詩経の三百篇、ただ一言で包みこめば、『心の思いに邪(よこしま)なし』だ。」

 

詩経の三百篇ー「詩経」の実数三百十一篇(うち六篇は題名だけ伝わる)の概数を挙げた。「書経」とともに孔子学団の教科書。
「思無邪」は「詩経」魯頌(ろしょう)の駉(けい)篇の一句。それを用いて「詩経」全編の純粋さを規定した。

とあり、『こんな恋バナがなんで〜!?」と思っていたのですが、最後まで読んで納得。


何か例があったほうがいいですね。
私の備忘にもなりますし。

長いので難しい漢字は仮名にかえ、ベタ打ちしてみます。

詩経 大雅より「桑柔(そうじゅう)」

鬱蒼と茂った桑の若葉は
その下陰もあまねけれど
摘み取られては葉もまばらに
その下に憩うべき陰もない
心の憂いは耐えるときなく
かなしみいたんで胸を病ませる
みはるかす好天は
なぜに我をばみわたまわぬ

 

四つの牡馬は馳やまず
はやぶさの旗 亀蛇の旗 翻り
乱は起こって平らがず
国として乱れぬはない
民はもはや多くもなく
皆禍(わざわい)にかかって僅かに燃え残る
ああ 悲しいかな
国運も今は危うい

 

国運すくうすべもなく
天も我らを扶け給わず
居るにも定まるところなく
往くにものがれる所がない
上に立つ人こそまことに
心して務めるべきだ
誰かわざわいの元をおこして
今になって民を苦しめる

 

憂心ふかく
わが国土の行く末を思う
よからぬ星の下に生まれて
天の厚い怒りに逢うことよ
西から東にゆき
定まりおる所もない
わがいたみにあうこと多く
わが辺陲(さき)の守りは甚だ急だ

 

謀ってもつつしんでも
乱は次第に増して国は削られる
そなたにいま何を憂うべきかを告げたい
そなたにいかに官爵(くらい)を正すべきかを教えたい
誰とて熱いものを手にとって
水もて手にそそがぬ者はない
どうしてこのままでよかろうか
やがてはもろともに亡びるばかりだ

 

たとえば風に逆らうように
ひどくむせんで息もできぬ
民に努める心はあっても
今では及ばぬといわせるばかり
この農事をば重んじて
民につとめてやしなわれる
農事こそ国の宝
民にやしなわれるこそめでたいのだ

 

天は喪乱を世に降し
われらが抱く王を滅ぼす
このいな賊(むし)を世に降し
なりわいをことごとくいためそこのうた
いたましや中国は
危うくもことごとく荒れはてた
今は大空のなす禍を
おもう力もつきはてた

 

ああかのいつくしみふかい君は
民ひとの仰ぐところ
心ばえあきらかに猶(みち)あって
よくそのたすけとなるものを慎む
しかるにかの無道の君は
自分一人がつよいつもりで
わが私心(おもい)のみ胸にあり
民をことごとく狂(まど)わせる

 

林の中を見れば
鹿さえ群れて連れ立つのに
人は友をばいつわり合い
ともに善きことをせぬ
世の人の言葉にもいう
進退これきわまると

 

ああこのさとき人は
遠い先を慮る
ああかの愚かな人は
反って狂うて喜んでいる
言うことができぬのではないが
なんとその忌諱(きい)にふれる畏ろしさ…(略)

ふぅ、だめだ。全部はムリ。これでやっと半分です…。この辺りでご勘弁願います。

 

マジです。色恋どころじゃありません。この先にもいいフレーズがあるのですが、ご紹介できず申し訳ありません。

 

解説によると、周の厲王が好んで利をむさぼり、芮良夫(ぜいりょうふ)が諫めたが聞き入れられず、退いて桑柔の詩を賦した…とのこと。諸説あるようですが。

 

芮良夫の熱い想いが一字一句に宿っていて、いつもなら適当な部分を略すのですが、今回の詩は略せる所が見つからない…。

 

申し訳ありませんが、続きは詩経から読んでみてください。

 

次は何にしようかな?この瞬間が一番ワクワクしますね♪

かの社長さんからは「『礼記』よまないのー?」と言われていますが…(^-^;。

 

いろいろ検討して、決まったらご報告いたします。

今日も最後までお付き合いいただきましてありがとうございます。
GW後半も残り2日。楽しい2日となりますように〜🍀🍀🍀

 

引用:
金谷治岩波書店論語
目加田誠平凡社詩経・楚辞」

論語 (ワイド版岩波文庫)

論語 (ワイド版岩波文庫)

 
中国古典文学大系 (15)

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