おはようございます。keroyonです。
毎日いろいろな悲しい事件が起こりますね…。
そんなニュースを見ていて、「あー、賢人が(世の中を治めるために)何か言ってたなー」というのを、また思い出したので書いてみよう。
老子先生の第3章からです。
人君が才能あるものを尊重しなければ、人民は争わないようになる。
人君が珍しい財宝を尊重しなければ、人民は盗みをしないようになる。
人君が多くの欲望を持たなければ、人民は乱れなくなる。
そういうわけで聖人の政治は、心を単純にさせて腹をいっぱいにさせ、こころざしを弱めて筋骨を丈夫にさせ、いつでも人民を無知無欲の状態におき、あの賢(さか)しらな者には行動させないようにする。無為によって事を処理していけば、治まらないことはないのだ。
はじめこの文を読んだときは、前文がひっかかって、「えー?賢い人を尊重しなくていいのかー」と思い、反発していたのですが、大事なのは後半ですかね。
必要な環境を整えれば、人民はわざわざ罪を犯すようなことはしなくなる。
いつの時代も、万人が満足する世の中ではなかったかもしれないけど、限られた枠内で、楽しみを見つけて生きてる人が楽しそうだなぁと、韓国歴史ドラマの、「奴婢の身分でも楽しもう」と生きている姿に心打たれたことがあります。
幸せは自分で掴むものであって、人から与えられたり強制されたりするものじゃない。
間違っても、日本を運営している人からこんなこと言われたくない。
自民・二階氏:「『産まない幸せ』は勝手」 講演で発言 - 毎日新聞
あのー、植物でさえ、自分の命が危機状態の時には生殖活動しないんですけど。*1*2
keroyon
引用:蜂屋邦夫 訳 「老子」 岩波書店
※漢字、かな、改行など変更しています。
- 作者: 老子,蜂屋邦夫
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2008/12/16
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