先日子ども支援の仕事で、「読んで~」とねだられた紙芝居のお話です。
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いろいろぐぐってみたけれど、私が読んだ紙芝居と全く同じ話は見つからなかった。
概略はこんな話。
誠実な男に文句ばかりの妻。
その日も「食べるものを探しに山へ行け」と妻。「こんな遅くではオオカミに食べられてしまう」と男。でも妻に家を追い出される。
しぶしぶ山へ入ると、想像通りオオカミの群れに遭遇。もうダメだ。と思ったら、素通りするオオカミたち。
「私を食べないのか?」と聞くと、「お前は真人間だから食べない。この眉毛で妻を見るといい」とオオカミのボスは眉毛を抜き、男に渡す。
家に戻った男は、オオカミに言われたとおり眉毛で妻をみると、ソコには動物の姿が。怖くなった男は妻から逃げるように家を出た。
あくる朝、男は町の人々を眉毛を通してみてみると、人間の姿をしたものはほとんどいない。驚いていると仙人が近づいてくる。
仙人を眉毛で見ると人の形をしていた。すると仙人が「やっと真人間にあえた。私は年をとっているから眉毛を通さなくても真人間かどうか分かるのだ。私は跡継ぎを探している。お前にあとを継いでもらいたいが、受けてもらえるね」
男は仙人の後継ぎとなり、生活に苦しむことはなくなった。
(紙芝居の記憶から)
参考サイト(これも少し異なります)
- 厳しい生活を送っていた真人間の男が、オオカミにあって人生変わったのが羨ましかったのか、
- 「眉毛」を通して自分をみたとき、何に見えるかに興味があるのか
- 周りの人間を「眉毛」で見てみたいと思ったのか
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たまたま、ある子が「これ読んでほしい」と持ってきた紙芝居だったのだけれど、何日かたった今でも、くっきり記憶に残っていてコワイくらい。
死ぬくらいの思いするとなにかが吹っ切れる、ということかもしれないね。
何かのご縁を感じた紙芝居でした。
keroyon
あ、私はカエルだったw