子どもを支援する中で。
***
時間で預かる部屋なので、小学生のいろいろな子が来る部屋です。
Aくんは今まで静かに一人で本を読んでる子でしたが、少しずつ大きくなって、友達と絡みたい気持ちがでてきたみたい。
でも行動が遅いので、どうしても他の子からはDisられ気味に構われていて。
***
先日、どう見ても「嫌な気持ちになってそう」に見えたから、「大丈夫?」と聞いてみた。
すると「大丈夫」という返事。
どうも納得行かなくって、様子を見ながらタイミングを図って少し話をしてみた。
「今の気持ちを色で塗ってみる?」
随分前、テレビで見た方法。番組名も忘れちゃったけど。
そしたら真っ黒に塗り始めた。
…やっぱり。そりゃ嫌だよね。
「嫌」な気持ちが、モヤモヤとしかわからないかもしれないし、
ここで「嫌だ」というと、二度と遊んでくれないかもしれない。
「嫌だ」というと、もっと激しく嫌なことされたらどうしよう。
色んな思いが私の頭を駆け巡った。
塗っているうちに少し落ち着いてきたAくん。
「今度は好きな色でぬってみよっか。」
そしたらきれいな水色で、小さな紙一面を塗り始めた。
…ネタギレw
「少し気持ちは黒くなくなったかな?」
「うん」
「じゃあ、このきれいに塗った水色の紙に、お魚とか書いてみる?」
そう促すと、いつも一人で読んでる、大好きなドラえもんを描き始めた。
顔の白いところまで水色になっちゃってるから、白鉛筆で塗り始めたけどうまく行かない。
「消しゴムでけしてみようか。」
「また今度、黒い気持ちになったら、お話きくから教えてね」
そう言うだけで精一杯。
本当なら、「どうしたら相手にその気持を伝えられるのか」まで話ができたらよかったのかも。
この話って、中学生の事件につながる気がして、
本当にこういうケア、って大切かも。という気がしてる。
せっかくいじめアンケートにアラーム出しても、「大丈夫」と言うしかない状況だったのかもしれない。
書いても何も変わらなかったら、もう書かなくなるよね。
大げさ、と言われるかもしれないけど、そういう小さなことって大切な気がする。
もっと勉強したい。どうすればいいんだろ。
keroyon