おはよございます、keroyonです。
今月は「ライフオブパイ/トラと漂流した227日」を見ました。
この作品は…、
ネコ師匠のこちらで知りました。
【世界のニュース】太平洋を49日間漂流、オットセイにタコで殴られた男など5本 - 自由ネコ
あらすじは…こちらのコピペでもよかったんだけど、面倒…もとい、敬意を込めて↑ネコ師匠のエントリで確認してください。
「トラと漂流した…」なんてタイトル、「もののけ姫」ノリを想像していた私は、冒頭から脳天かち割られました。
冒頭のトラの恐ろしさを目の当たりにするシーン。遭難したあと救命ボートにトラが乗っていることに気づいたパイの動揺…。
主人公の心の動きも見どころですが、この映画、映像が本当に綺麗なんです…。動物園のシーン、沈没船を眺めるシーン、夕焼けのシーン…。
先月のDVD「Into the Wild」と同じで、人生なんて全然自分の思い通りなんかにならないし、思い通りになる方がレアなんだろうな。
このトラも「青おに」*1だった。主人公は別れの時に「こちらを振り返って」挨拶してくれるのかと期待したのに、トラは振り返らずに森に帰っていく。主人公だって家族と最後のあいさつも交わせずに別れてるじゃない…。
救出された後、事故調査の人が唯一の生存者であるパイの話を聞きに来るんだけど、事実を語っても全然信用してくれないから、結局パイはあることないこと適当に話す。それで満足する調査員[←満足してはなかった…*2]。真実は二の次。各々がそれぞれ満足できればそれで幸せなの。
方丈記の冒頭が身にしみる。
ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。
人の存在はうたかた。時間や空間が流れていく中でそれぞれ生きてるだけ。感情はいろいろ湧き出てくるけど、それによって事象を動かすことはできないんだな。
そんなことを感じさせてくれた映画でした。←昨日と真逆じゃん(>_<)。
ブレブレのkeroyonです。
本当にいい映画でしたよ。紹介くださった自由ネコさんに感謝。ぜひこの感動を体験してみてください〜🍀
ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日 [Blu-ray]
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*1:昨日のエントリ参照。https://zaihamizunogotoshi.hatenablog.com/entry/20181217/1545006205
*2:181219追記。見落としてました。3度目を見たら少し印象が変わったので、その他の箇所も少し表現を変更しました。