ただのメモ。

悩みとグチと苦労と不幸と幸せは、気持ちの問題。それぞれに相関はないんだよ。

私があいちトリエンナーレへ通う理由。

昨日、#不登校は不幸じゃないのイベントに行く予定でしたが、時間の調整微妙で、結局あいちトリエンナーレに行ってきました。

 

先日の一日券をアップグレードして(昨日の12時には窓口待ち行列0人!)、裏面に記名をして入場。※アップグレードですと、オリジナルタオルはもらえない…。残念。

 

無理無理、トリエンナーレに向かったのは、以下の記事を見たから。

 展示の一時中止を求めてたのは、すでに展示が中止されているイム・ミヌクとパク・チャンキョンの2名のほかに、

  1. ウーゴ・ロンディノーネ、
  2. タニア・ブルゲラ、
  3. ピア・カミル、
  4. クラウディア・マルティネス・ガライ、
  5. レジーナ・ホセ・ガリンド、
  6. ハビエル・テジェス、
  7. モニカ・メイヤー、
  8. レニエール・レイバ・ノボ、
  9. ドラ・ガルシア

の9作家。

あいちトリエンナーレ2019、新たに8作家の作品を展示一時中止または内容変更へ|MAGAZINE | 美術手帖

ハビエル・テジェスが終わっちゃう…w。
なんだか、私が好きそうな展示から終わってしまう気がしたので…。

 

この9人の展示を中心に、先日いかなかった10階から見ていきました。
私が今回の展示(愛知芸術文化センター会場のみ)で、惹かれたのは、

4.クラウディア・マルティネス・ガライ、
5.レジーナ・ホセ・ガリンド、
6.ハビエル・テジェス、
A33キャンディス・ブレイツ

ほぼ終わってしまうね…予想通りだ…w。

 

3.ピア・カミルも、作品のデカさ、Tシャツを縫いつなげる圧倒的な作業量、首の穴のところにスピーカをはめ、音楽を鳴らす感覚に、感動しました。←たまたま足が止まり、見ることができました。

 

キャンディス・ブレイツは、裏の本人方のインタビューに圧倒。(先日も、ですが)キャンディス・ブレイツは終わらないからいいのだけれど。

 

クラウディア・マルティネス・ガライは、展示と映像のコラボ作品。
どれだけの人が展示に込められた土細工(原住民)の痛み、ちぎれた手足はハゲタカにも見向きもされなかった生贄の象徴(残骸)だとわかっただろうか。
でもこれもおわってしまう。

 

そして、昨日のラストもハビエル・テジェス…。先日の記事の中で、

私だったらどうするんだろう。
国を出て、家族と生き別れてまで、生に執着するのだろうか。

www.zaihamizunogotoshi.com

 

この疑問について、昨日少し理解しました。

難民の一人は、軍に勤務していた。軍で教育を受ける。たまに自分の意見を述べると、「お前は兵士だ、政治家じゃない」と殴られ牢に入れられる。「兵士は政府のおもちゃ(Toy)だ」と。従軍する兵士ですら食事が足りず、ゴミ箱を漁る。腐っているために病気になり死ぬものもいる。そのうちゴミ箱の残飯すらなくなる…。

もう一人は警察官だった。罪のない人への攻撃や殺害の命令。「従えない」というと「命令に背い」たと。

 

「生に執着する」以前の問題だ。
自由に考えることが罪であり、理不尽な命令に従わなければ行きていけない世界。そして、その世界もまた、ヒトが作り出す。

 

難民の人たちは「ヒトらしい生活」「奪われた人権」を求めて、友人、家、家族すら捨てて、国を出る。
国をでても、受け入れられる場所はわずかで、なかなか居場所がない。

なんとか、そのなかで小さな小さな居場所を見つけて、ひっそりと暮らす。

 

そんな人々の暮らしに、自分を重ね合わせる。
いつかそういう立場になった時、自分はどうするのか、思いを馳せる。

 

それが、私がトリエンナーレに通う理由。

 

キャンディス・ブレイツの6人の難民にも共通したものがある。国に追われたもの、内的思考からくる差別、人権が奪われる理由は6人ともさまざまだということもわかった。

 

20日にももう一度、テジェスの作品を見に行きたいと思います。

18日が最後だったのですね。本当に行ってよかったです。(190820追記)

8/20(火)以降、本来の状態で見られなくなる作品について | ニュース | あいちトリエンナーレ2019

 

keroyon