最近さみしいニュースがおおい。
そんな中、久しぶりに私の心に火をつけた番組がこちら。
笈川幸司(おいかわこうじ)さん。中国で日本語を勉強する人なら知らない人はいないという、日本語教師です。
例によって、また寝ぼけ眼でたまたまついてたTVにひかれたので、中盤まではほとんど記憶がないけれど、どうしても見たくなり、NHKオンデマンドのユーザ登録しちゃいました。
概略は、
- お笑い芸人を目指したが芽が出なかった。
- 知り合った中国人女性と結婚するために、芸人への夢を諦め中国へ渡る。
- 渡った瞬間、婚約破棄の憂き目に。
- 元婚約者の母からのご縁で中国で日本語教師を始める。(日本語も教え方も未経験なので、芸人のノリで楽しい授業を)
- 2ヶ月で清華大学で日本語の教師に。(北京大学とのスピーチコンテスト優勝の条件)
- ジョギングしながらの日本語朝練など←先生の熱意に共感する形で生徒が着いてくるようになる。
- 北京大学とのコンテストは1位~4位まで独占。
- いろいろな大学で日本語を教え始め。
- 徹底的でユニークな指導で、日本語スピーチコンテストの優勝者を毎年輩出するようになる。
- 今では世界30カ国で日本語を教える。(世界ツアーだそう(笑))
番組内で印象的だったのは、生徒が熱いこと。
2012年の反日デモのときには、教え子たちが「日本が好きな気持ちを隠して」生活せざるを得ず、痛い思いを感じていたし、流石にご自分も「中国では仕事ができないかも」と感じていたそうです。
しかし。
実家がある東北を襲った震災。
震災の被災者をレポする教え子をニュースで見かける。
被災者に寄り添い、1年以上も被災地に滞在し、被災者を励まし続ける教え子をみて、自分もこの中国で「日本が好きな、日本語を学びたい」学生を応援しようと、心を決める。
自分の熱意で世話した教え子から、また熱意を引き継ぐ。
そして反日感情があふれかえる中で、「日本語朗読・アフレコ大会」を上海で企画。そのころの上海は暴行事件が何度も起こっている、火種のような場所。逆風はとても強かったが、あえてここで開催する意味を見出す同士も徐々に増え、大会は無事、開催してしまった!!
大会参加者がこれまた熱い。
日本車が壊され、日本の会社のガラスが割られても、日本語の大会を開くことができるということは、絶対仲良くできる証だとおもった。
そして、ご本人曰く
自分が役を諦めたのが良かった。その役をやるのは自分じゃない。
自信がない、輝きたい学生に輝いてもらうための舞台を作ること、それが私の仕事だった。
婚約者のお母様からの紹介のほぼ無茶振り的な日本語教師への道、2ヶ月で京大レベルの日本語教師の職に飛び込む勇気、そして決して諦めない熱意と絆。
放送にはない、大変なこともたくさんあったんだと思う。
***
類は友を呼び、
熱意のある方は熱意のある人を呼ぶ。
この方は日本語の指導法もユニークで、番組内では行きあたりばったり出たとこ勝負で、効果があったと言っていたけれども、それは
- 問題点を見抜く力があり、結果が予想できたか
- 成功の陰に失敗が山ほどあるのか
と思ったけれど、思い返すと一番言えるのは、
- 楽しく努力する
- 困難なときこそ、チャンス
のような気がする。
だから私も今は大チャンスかもしれない。
***
目先にとらわれ、真意を見失うようなニュースばかりで荒んだ心が、久しぶりに暖かくなりました。
細かいことを書いたようだけれど、1割も書いてないです。再放送の予定はないけれど、NHKオンデマンドで、ぜひ一度みてほしい。きっとあなたの心も暖かくなるから。
この見逃し番組の購入期限は、2019年11月4日(月)です。その後は見れなくなっちゃいます。220円で単品購入すれば、24時間見放題!(この番組だけね♡)↓↓↓
keroyon