ただのメモ。

悩みとグチと苦労と不幸と幸せは、気持ちの問題。それぞれに相関はないんだよ。

要領のいい者はうまくやっているけれども。<詩経#4>

おはようございます。ネタ切れkeroyonです。
「ネタ切れ」=「インプットがおろそか」になっていますね…。

 

twitterに入り浸っているから…(>_<)。
今をもっと大事に生きないと、バチが当たりそうです。反省しています。

 

今日は温故知新プロジェクト<詩経>です。
王風から「兔爰(とえん)」です。

 

 

兔爰(とえん)

 

ずるい兔は平気でいるに 羅(あみ)にかかるは雉(きじ)ばかり

わたしが生まれたその頃は まだまだ世間は無事だった

いつか重なる この難儀

どうぞ寝たまま吪(うご)くまい

 

ずるい兔は平気でいるに 罦(あみ)にかかるは雉ばかり

わたしが生まれたその頃は まだまだ世間は暇だった

いつか重なる この苦労

どうぞ寝たまま目覚めまい

 

ずるい兔は平気でいるに 罿(あみ)にかかるは雉ばかり

わたしが生まれたその頃は まだまだ苦労はなかったに

いつか重なる この不幸

どうぞ寝たまま何も聞かずに

 

*だんだん苦しくなってゆくばかりのこの世には、もう生きていたくもない。要領のいい者はうまくやっているけれども。

 ※漢字・書体を、現代遣いに変更している部分があります。

 

<漢字解説>

兔(と):
うさぎ。ウサギ目の哺乳動物の総称。
月。月の別名。
http://kanji.jitenon.jp/kanjif/2777.html

爰(えん):
かえる。取りかえる。
ここ。ここに。そこに。それで。ここにおいて。
ゆるい。ゆるやか。ゆったりしたさま。
http://kanji.jitenon.jp/kanjii/4357.html

吪(うご):うごく、かえる、かわる
https://www.weblio.jp/content/%E5%90%AA

羅(あみ):あみ。鳥あみ。鳥をとる網。
http://kanji.jitenon.jp/kanjid/1920.html

罦(あみ):あみ。鳥獣を捕らえる仕掛け網。
http://kanji.jitenon.jp/kanjis/9179.html

罿(あみ):鳥を捕らえる仕掛け網。魚を捕らえる網。
http://kanji.jitenon.jp/kanjis/9191.html

※各リンクから18/3/27に引用。

 

 昔も、要領の良い人はうまく立ち回っていたんですね。

この詩の作者は、うまく立ち回ることをあえて拒否しているのか、立ち回りたくてもできない状況があるのかはわからないですけど、

生活が苦しく「寝たままでいたい」「目覚めたくない」「何も聞きたくない」って、現代と何もかわっていない気がしました。

人の生きる苦しさって、時代が流れ、環境も変わり、文化的な生活をしているのに、
根本的なところは昔も今も何もかわってないんですね。

 

だからこそ、「論語」等から、時代や地域を超えて、昔の書物からたくさん学ぶことがあるのかなぁ。と思いました。

 

あれ?ニワトリが先かタマゴが先か。
よくわかんなくなちゃいましたね。(*´▽`*)

 

あ、だから昔のいいところを学べばいいんだ。聖君の文王や武王の政治を、今の政治家の人に学んでほしいですねー。なんて無責任に言ってみたりして。

 

ソクラテスの弁明」とか西洋の古典にも触れてみたいなぁ…ボソッ。

 

 

今日もよくわかんないつぶやきにお付き合いくださり、ありがとうございます。

あったかくて、桜がどんどん咲いてるいい季節ですね。
桜の花のように、ふわふわいい一日になりますように🍀🍀🍀。

 

 

※出展: 目加田誠 訳 「詩経・楚辞(中国古典文学大系15) 」 平凡社