先日こんなこと言われた。
「keroyonさんの毒は大したことない」
あれ?そうかもな。
なんで猛毒だと思ってたんだろ。
そしたら一人の人物が思い浮かんだ。
その男Aとあったのは、5つ目の仕事の時。事務職が体に合わず、精神がボロボロだった頃に、以前お世話になった上司に「仕事を手伝って欲しい」と声が。
渡りに船!と、二つ返事で転職した職場での出会いだった。
新たなプロジェクトを全国的に立ち上げるため、私はAを含め数人で、地方営業所に間借りする形で、本社所属の地方事務所を構えた。
最盛期には12人くらいいた事務所だったが、プロジェクトも収束期となり、一人減り二人減り。
いよいよ地方事務所を閉める時が来た。
その時はAと私の2人しかおらず、片付けや手続きを2人で対応した。
事務所を閉めた日の、最後のタイミングで彼は私にこう言った。
「keroyonさんとはケンカばっかしてましたね」
…。
えっ?
私、仲良く上手くやっていたと思っていて、???。議論した記憶はあれど、ケンカした記憶はこれっぽっちもない。
私は『「議論」してたつもりだったけど、話し方がきついから「ケンカしてる」と勘違いされたんかなぁ。私って「無意識に人を攻撃してこわいなぁ」』と反省し、それ以来ずっと「私の毒は猛毒」だと信じ込んでいたみたい。
それから私は数年ハンバーガーを作り、ご縁でまたこの業界に戻ってきた。そこでAの噂を小耳に挟む。
なんとAは地方事務所を閉めた後、本社異動となり(そこで勘違いしたようで)下請けいじめのモンスターに成り上がっていた。
そして私はOne of 下請けで、なんちゃてパートとしてCADを描いている。
あの器の小さい男が、理不尽な理由で大口を叩いて下請けをいじめているとは。
「猛毒」だと思っていたのは、そんな器の小さな男の一言が原因だった。気づいたおかげですこし気楽に生きれそうだ。
A、あなたはいま幸せですか?
下請けをいじめて得られたものは何ですか?
いつか聞いてみたいと機会を伺っていたが、残念ながらその機会には恵まれなくて残念です。
今はどうしてるんかな。
すっかり忘れてたけど。
Keroyon