になったのは、近所の定食屋さん。
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歩いていける距離にあり、子どもが小さい時から家族ぐるみでお世話になってきた定食屋さん。
コロナ騒ぎから足が遠のき、トンとご無沙汰していた。
高齢になり、早くお店を閉めてしまうのもその理由の一つ。
そんなお店を、たまたまタイミングがあい、訪ねてみた。
高齢の店主はお客が来ると話が止まらない。
先日は「今の町内会活動をもっと昔のような『会合を重視した活発な会』にしないとダメだ」みたいなことを言い始めた。
いやいやいや。
「時代はながれているし、昔のやり方の良い面は残しつつ、今の「できない事情」を考えて、うまくできるように工夫する必要があるんじゃないか?他の自治体では、一部民間企業を挟んで、うまくやっているそうだ」的な話をしたところ、
「あの地区は変わってるから。昔同和地区があったのは知ってるか?」と宣い始めた。
私の友達が住んでいるところだし、地区があったのはその地区の一部だし、同和の差別問題こそ、無くしていかなくちゃいけない過去だと思うのだが、
それが正論だ、と自論を振りかざす店主に…
私は食べかけの定食に未練を残しながら、
でもその場にいることはできず、
店を飛び出した。
奥さんはいい人なのにな。
もう、あの店には行けないな。
天ぷらは美味しかったな。
keroyon
何より、「自分もアプデできなくなったら、あーなるのかもしれない」という恐怖の方が大きいかも。